大学生だった頃、軽はずみなことをして逮捕されました。あれから十年近くがたち、今は就職して、まじめに働いています。
けれど名前を検索すると、当時の記事が今も出てきます。記事の中の自分は、今もあの頃の年齢のままです。
「あの頃の自分と、今の自分は違うのに」。そう思いながら、どこかで過去に縛られ続けていないでしょうか。
若かった自分を、今の自分が背負っている
若い頃の判断の甘さを、一番悔やんでいるのは自分自身です。だからこそ、その頃の記事が今の自分として扱われることがつらいのです。
これから結婚や昇進など、人生の節目が次々と来る年代です。そのたびに、過去が顔を出すのではないかと不安になります。
「若かったから」と言い訳したいわけではない。ただ、変わった今の自分を見てほしい。その気持ちは自然なものです。
若い頃の記事に悩む人は多い
学生時代や社会に出たばかりの頃の事件の記事が、大人になってからも残っている。そうしたご相談は少なくありません。
人生の長い時間を、若い頃の記事と一緒に過ごすことになる。その重さに悩む方は多いのです。
若い頃の過ちを、世間はどう見る?
若い頃の過ちには、比較的寛容な人が多い傾向があります。
約60名の一般の方に、5つの質問でたずねたアンケートを分析したところ、10代の過ちについては「若気の至り」として寛容に見るという傾向が約70%でした。(アンケートの分析結果はこちら)
若い頃の過ちについては、多くの人が「人は成長するもの」と考えているのです。
「犯罪歴と社会復帰研究 リアルな本音100事例」には、次のような声がありました。
10代や20代前半の若い頃の犯罪であれば、「若気の至り」として理解できる部分があります。人間は成長するものですし、若い頃の判断力の未熟さから犯した過ちは、ある程度許容できると思います。
(一般市民アンケートより/「犯罪歴と社会復帰研究 リアルな本音100事例」)
「人間は成長するもの」。今のあなたの姿こそが、その成長を表しています。
若い頃の過ちであれば、心から応援したいと思います。人間は成長するものですし、過去の過ちから学んで成長することができます。
(一般市民アンケートより/「犯罪歴と社会復帰研究 リアルな本音100事例」)
応援したいと言ってくれる人もいます。ただ、ネットの記事は、その「成長」を伝えてくれません。記事を読んだ人の目には、若い頃の自分だけが映ってしまいます。
今どのように見えているのかは、相談の中で一緒に確かめられます。
若い頃の記事が削除や非表示になるかどうかは、事件の内容や経過年数、掲載先などによって変わります。判断するのは各サイトや検索サービスですが、当時の年齢も含めて、あなたの場合の見通しは相談で一緒に考えられます。
若い頃の記事が、今も残る理由
報道の記事は、事件の時点の事実として書かれ、その後の人生については書かれません。何年たっても、記事の中の年齢は変わりません。
「当時は実名が出るとは思っていなかった」という方もいます。成人していれば、実名で報道されることがあります。
「学生時代の記事なら、もう誰も覚えていないのでは」と期待する方もいます。けれど、名前で検索すれば、年数に関係なく記事が出てくることがあります。当時の学校名が書かれていることもあります。
人生の節目のたびに、若い頃の記事のことを一人で思い出し続けるのは、とても重い負担です。
若い頃の記事のご相談で多いケース
記事に、当時の学校名や年齢が書かれている
名前と学校名で、すぐに結びつけられる状態です。
結婚や昇進を控えている
人生の節目の前に、状況を知っておきたい状態です。
当時の掲示板の書き込みが残っている
若い頃の写真や、友人関係まで書かれている状態です。
いずれも、結果は記事の内容や各サイトの判断によって異なります。
若い頃の記事で悩む方のご相談例
これまで伺ってきたご相談の中から、よくある流れを一般化してご紹介します。
①相談前の不安
学生時代の事件の記事が残り、結婚を考え始めてから、相手の家族に知られることが怖くなった。
②ネット上に残っていた情報
当時の学校名が入った記事と、掲示板の書き込みが残っていた。
③相談の中で一緒に整理したこと
名前と学校名で見える情報をこちらで整理し、当時の年齢や経過年数をふまえた考え方をお伝えした。
④その後の気持ち
若い頃の自分と今の自分を切り分けて考えられるようになった、という声がよく聞かれます。
若い頃の記事について相談するときの流れ
- 当時のことや、今の生活で気になる場面を伺います。匿名でも大丈夫です。
- 名前で検索したときに見える情報を、こちらで確認します。
- 当時の年齢や経過年数をふまえて、対応の考え方をお伝えします。
- 依頼するかどうかは、説明を聞いてから決めていただけます。
人生の節目を前に、昔の記事が頭をよぎるなら、それが相談のタイミングです。
若い頃の自分を、大人になった今も一人で背負い続けるのは、とても長く重い道のりです。
記事がいくつ残っているのか分からなくても、相談はできます。相談することと、依頼することは別です。
成長した今のあなたを、そのまま見てもらえるように。若い頃の記事のことは、どうぞ私たちに話してください。
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