家族は、事件のときにたくさん苦労をしました。やっと落ち着いた今、もう二度と心配をかけたくない。
だから、ネットの記事がまだ残っていることも、それが気になって眠れないことも、誰にも話していません。
食卓では笑っていても、心の中はずっと重たい。そんな毎日を過ごしていないでしょうか。
家族を守りたいから、言えない
家族に話せば、また不安にさせてしまう。せっかく戻った穏やかな日々を、自分のせいで壊したくない。
その気持ちは、家族を大切に思っているからこそ生まれるものです。
けれど、一人で抱え続けるほど、心の負担は大きくなっていきます。
「自分が蒔いた種なのだから、自分一人で何とかしなければ」。そう思い込んで、誰にも頼らずに耐えている方もいます。ただ、一人で耐えることと、責任を果たすことは同じではありません。
一人で抱えている人は、少なくありません
ご相談の中には、「家族には内緒にしたい」という方がたくさんいらっしゃいます。
家族を思う人ほど、自分の悩みを後回しにしてしまいがちです。
家族には言えないけれど、誰かには聞いてほしい。その気持ちを持つことは、決して悪いことではありません。
家族は、本人のことをどう感じている?
家族もまた、苦しい思いを抱えていることが多いものです。そして本人も、家族への申し訳なさを長く抱え続けます。
「犯罪歴と社会復帰研究 リアルな本音100事例」では、逮捕歴が本人と家族に与える影響について、一般の方に意見を聞いています。
また、家族にも悪い影響を与えるので、犯罪を犯した本人は家族に対して自責の念を感じかなりの心理的苦痛を長期間にわたって味わうと思う。
(一般市民アンケートより/「犯罪歴と社会復帰研究 リアルな本音100事例」)
家族への申し訳なさが長く続くことを、多くの人が想像しています。あなたが今抱えている気持ちは、決して特別なものではありません。
専門家の手を借りて環境を整えることは、本人の責任ある再出発への第一歩として尊重されるべきだと思います。
(一般市民アンケートより/「犯罪歴と社会復帰研究 リアルな本音100事例」)
専門家の手を借りることを「責任ある再出発への第一歩」と見る人もいます。家族に心配をかけないために、先に専門家に相談することは、その一つの形です。
家族に話すかどうかを決める前に、今どんな情報が見えているのかを知っておくこと。それは、相談の中で一緒にできます。
記事が削除や非表示になるかどうかは、掲載先や経過年数、記事の内容などによって変わります。判断するのは各サイトや検索サービスですが、あなたの場合にどうなりそうかは、相談で一緒に確認できます。
一人で抱え続けると、何が起きやすいのか
誰にも話せないまま記事のことを気にし続けると、夜に何度も検索したり、家族の何気ない言葉に過敏になったりすることがあります。
「相談したら、家族に連絡がいくのでは」と心配する方もいます。相談の内容は秘密として扱われ、あなたの了解なく家族に伝わることはありません。
「家族に黙って相談するのは、裏切りになるのでは」と悩む方もいます。けれど、家族を心配させないために先に状況を知っておくことは、家族を守ることにもつながります。
一人で悩み続けることが、いちばん心をすり減らします。
家族に内緒のご相談で多いケース
家族は、記事が残っていることを知らない
自分だけが記事の存在を気にしている状態です。
家族に、また心配をかけたくない
事件のときの家族の苦労を思い、話せずにいる状態です。
子どもの将来のことを一人で考えている
子どもへの影響を、誰にも相談できずにいる状態です。
いずれも、状況によって考えられることは異なります。
家族に言えずにいた方のご相談例
これまでいただいたご相談の中から、よくある流れを一般化してご紹介します。
①相談前の不安
家族にこれ以上心配をかけたくなくて、記事のことを誰にも話せず、一人で抱え込んでいた。
②ネット上に残っていた情報
当時のニュース記事と、その転載がいくつか残っていた。
③相談の中で一緒に整理したこと
どこに何が残っているかをこちらで整理し、家族に話すかどうかも含めた考え方をお伝えした。
④その後の気持ち
ようやく誰かに話せたことで、張りつめていた気持ちがほどけた、という声がよく聞かれます。
家族に知られずに相談するときの流れ
- 今の気持ちや状況を、話せる範囲で伺います。匿名でも大丈夫です。
- ネット上に残っている情報を、こちらで確認します。
- ご家族に知られない形も含めて、対応の考え方をお伝えします。
- 依頼するかどうかは、説明を聞いてからご自身で決めていただけます。
一人で抱えるのがつらいと感じたなら、それが相談のタイミングです。
家族のために笑顔でいようとしながら、記事のことを一人で抱え続けるのは、とても孤独なことです。
家族に話すかどうか決めていなくても、相談はできます。相談することと、依頼することは別です。
家族と囲む食卓で、心から笑えるように。その重さを、まずは私たちに話してみてください。
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